後輩に軟禁されて創作彼女の恋愛公式というエロゲーをやりました
(前に感想書いたナルキッソスもそこでやった)
メインヒロインの逢桜がめちゃくちゃ好みで、やって良かったなと思えるゲームでした
ゲームとしてはちゃんと面白かったんですが、やっぱ普段触れてる作品とは性質が違う都合色々と気づくこととか思うところがあったので備忘録的に書いていきます
ちょい批判っぽい内容もありますが、作品自体への文句ではないと切り分けて読んでもらえると助かります
感想
詳しくはネタバレ有りの方で書きますがいわゆるキャラゲーとしてカテゴライズされてるらしいだけあって、キャラクターが可愛くて良かったです
特に逢桜と桐葉は共通ルートの時点から相当可愛かったです
エロゲーとして攻略ヒロインの数にノルマがあると思うんですが、それ抜きにしたらこの2人でやっていきたかったのかなーと思う程度には扱いも良かった
ストーリーは創作を中心にした物語でしたが、感動できる部分は恋愛要素の強い部分が多かったです
バクマンの恋愛と漫画要素をちょうど逆転させたくらいの分量だったイメージ
創作の話はしてるけど、技術的な部分よりも精神面の話が大きかったです
こういうのって一般作品になると浅いとかなんとか言って叩かれそうだなーとか思ってしまうんですが
別にそれでも面白さはちゃんとあるので、これが萌えゲーアワードとかでそのまま評価されてるのは良いなと思います
R18の暖簾で一般層から隔離されたところで作品を生み出すことの1番の価値は、こうして別の評価軸で作品を見てもらえることなんじゃないかと思いました
エッチシーンと通常シナリオの切り替わり
これはほぼ僕の好みですが逢桜ルートはエッチシーンと通常シナリオのオンオフが激しいなと思いました
ライターが違うとかよく聞きますけど、その影響だったりするんすかね?
エッチシーンに限らず、物語のカタルシスを感じるシーンの一つは変化なわけで
ヒロインたちの普段の姿から、エッチスイッチが入って徐々に人には見せれない一面が見えてくるところとか、その逆の変化の過程を見たいなーと思ってしまいました
そういう意味ではエッチシーン描くならそこに至るまでの心境の変化の過程も欲しいんすよね
付き合ったからヤるでしょ!はわかるけど、童貞なのでもう少し葛藤を見たい…
ただ、エッチシーンにそういう情緒がないかと言われるとそんなことなかったのでまたネタバレ有りの方で書きます
話の構成
まさに雑感想って感じですが大体ラノベみたいな進め方するんですね
共通ルート全8話構成だったんですが、1話ごとにヒロインが決まってて、ヒロインとの関係や取り巻く状況が一つ変わって次の話へ、という
昔ラノベ読んでた時の気持ちが近くて、エロゲとラノベって近い文化圏のものなんだなと思いました
ぶっちゃけアニメも漫画も1話〜3話単位くらいで同じことしてるとは思うんですけど
ゲームとラノベはその1単位が大きくてまた別もののように感じました
ラノベを読まなくなって久しいのもあって懐かしい感覚でした
ネタバレあり感想
逢桜ルートの話をめちゃくちゃしますというか逢桜が1番好きだったのでこの子の話しかしません
病気の伏線
ハッピーエンドを描かなくなった理由をずっと語らなかったことはもちろん、やたらと「心に残る話を書きたい」とか言ってたり、後から思うと納得いく描写が多かったですねあと風呂に入るシーンで体調気にしてたり、野球辞めた話以降やたらと脚がどうの言ってたり
ただ、ほとんどの事柄に一応の理由をちゃんと出してたのが良かったですね
しかも、適度に違和感を残す塩梅になってたのも良かった
手紙を返さなくなった理由なんかも、「返す時間が取れなくなったってほんとか?言い訳として苦しいだろ」と文句を言ってたら、おかしい言動が増えていくにつれて「あれ嘘だ」と気づけるようになってたし
病気について
筋力が落ちていくって言ってたから筋ジストロフィーかなぁって思ってたんですが調べてみた感じ今の医療技術なら30歳くらいまでは生きれるみたいだし、そもそも回復に向かう手術なんてものは存在しなさそうなんで、逢桜の病気は筋ジストロフィーに似たファンタジー病ですね
マジの不治の病だし闘病中の人や遺族も多いだろうから気を遣ったという側面もあるとは思いますが、どちらかというとリアリティより物語的に必要な「生きるか描くか」の選択を迫るための設定を優先した結果かなと思います
謎の揚げ足取り軍団が存在する世の中なので、そういう奴らを恐れず面白くするための嘘設定を見かけるとちょっと嬉しくなります
あと病気にかかっためちゃくちゃ良いセリフがあって
エッチシーンでゴムつけるかどうかってシーンで「もうできないから、薬の副作用で」みたいなセリフがあったのがめちゃ良かった
生殖機能に影響を及ぼす薬って実際あるらしいし…
エッチシーンでも先がないことを意識させるエグいセリフでしたが、この瞬間が続かないことを再確認することで今の価値を高める、エロゲーならではの描写だったなと思いました
キスシーンのどこが良かったのか
逢桜が主人公のことを結局好きなのはメタ的にもほぼ間違いないだろうとは思いつつ名言がずっとされない中、最後の最後で来たキスシーンはめちゃくちゃ良かったっすね逢桜の行動を振り返ってみると、命と創作を天秤にかけて創作を取り、それをやり切っています
同じく恋心とハッピーエンドの矜持を天秤にかけて、矜持をとっていました
そうして命や恋心のように、僕たちが当たり前のように優先する気持ちを抑えて理性的に振る舞っていたのに、最後の最後で惜しくなってキスをしたわけです
これまでのおかしい言動や行動の答え合わせでもあるってのはもちろんなんですけど
ここで我慢すれば矜持を全うして死ねたのにそれができないくらいの想いをぶつけられてると思うとたまらなくないっすか
命よりも理性で選んだ創作を優先できたのに、恋心は理性で抑えられなかったんですよ
しかもその恋心にしても愛が深いんですよね
自分の矜持のため付き合えないとは言いますが、結局のところ自分と付き合ったら主人公が幸せになれないから付き合わないわけで
主人公のために短い人生でも得られたかもしれない幸せを捨てて、周りにいる女の子が主人公に相応しい恋人か品定めするようなことしてたんですよ
どんだけ想ってくれてるんだと
初恋の相手にここまで想いをぶつけられたら俺が幸せにしてやらなきゃってなるよなぁ
キスシーンの時点で、ハッピーエンドの話までは出てきてないけど
それでも大半のことの想像がつくくらいの伏線は張られてたし、それがキス一つで一気に押し寄せるカタルシスはすごかったと改めて思いました
後書き
雑感想2段目にして、書いてるうちに分量が増えることに気づきましたほんとは1ツイートで終わるようなカス感想を書く言い訳としての「雑感想」のつもりだったけど…
せっかくなら伝わるように努力してみようと試行錯誤してるとだんだん感想の整理がついてくるっすね
次こそはもっとしょうもないもの(それこそ今週漫画読んでて気になったことまとめくらいの雑なやつ)書いてハードル下げらればなと思います
ではまたその時にでも
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