渋谷事変が混迷を極める1番楽しいところがやっとアニメで見れましたね
ということで、前回に引き続き感想と解説を書いていきますが、今回はかなり僕の解釈多めです
ご了承の上お願いします
画像は公式ページからひろあるものだけ使ってます
34話 昏乱
感想
先週までがバトルバトルだったのもあり、ちょっと落ち着いた回でしたねための回でも手抜き感を感じない出来なのはさすが
解説
あんま言うことない…35話 降霊
感想
イノタクの術式の描写が原作より多くて嬉しいファンブックの内容を踏襲した描写の拡大は原作愛を感じる
解説
来訪瑞獣
猪野の術式
自らを媒介に四種の式神を降ろして戦う術式
式神はそれぞれ
一番 獬豸
二番 霊亀
三番 麒麟
四番 竜
四霊、四瑞で調べると獬豸の枠は鳳凰なことが多そうですが、今回はなぜか獬豸が採用されてます
目出し帽を被っることで自らを霊媒にしてるので、甚爾に目出し帽をたられた瞬間ボコられるのはやむなし
オガミババの降霊術
降ろす対象の、生前の身体の一部を霊媒に肉体の情報を降ろす術式
「伏黒甚爾」ではなく「禪院甚爾」を呼び出したのは、生まれてすぐの名前を使うのが降霊術のセオリーだから
36話 鈍刀
感想
キレてるナナミンの作画めちゃ細かくて良かったっすねあと重面の演技がめちゃうざかったのも良い
野薔薇が弱そうに見えるの、重面に負けたから説はマジである
解説
甚爾の肉体について
魂と肉体の関係については五条封印時に偽夏油と真人が触れていましたねこれは解説というよりはは僕の理解の話ですが
真人の術式は魂が肉体の先にあるという、魂を主、肉体を従とする術式ですが
死んで魂が失われたはずの夏油の肉体は五条の呼びかけに答え動いたことから、肉体と魂は切り離すべきものではなく=で結ばれるものだと偽夏油は話します
コレに対し、真人は術式の世界観と偽夏油の術式の世界観の違いで片付けています
さて、この会話では触れないことで示唆されるもう一つの可能性があります
即ち、肉体が先にあり、魂がそれに追従する世界観です
おそらくニュートラルな人間は偽夏油の世界観に近く魂と肉体は当価なんですが、天与呪縛により肉体を強化された甚爾はその天秤が崩れ、魂を凌駕する肉体になっているのでしょう
こう考えるとオガミババの降霊術で降ろしてきた甚爾の肉体に魂が追従してきたことにもなんとなく得心がいきます
オガミババの世界観は偽夏油とも少し異なり、魂と肉体は当価であるものの魂と肉体の切り分けに成功しているようですが
コレは領域の押し合いみたいなもんで、より強い世界観を持つ方のルールが適応されているのでしょう
疱瘡神
冥冥が戦ってた夏油の呪い天然痘の呪い、ですがその正体は疱瘡婆
疱瘡神も疱瘡婆も呪術廻戦のオリジナルというわけではなく、実在(?)する妖怪みたいなもんなんですが、偽夏油は冥冥にブラフをかけるために名前を偽っています(ソースは単行本のおまけ。冥冥はどっちも知らなかったから意味はなかった)
ウィキを見るだけでもわかりますが、術式の、墓に閉じ込て石で押しつぶし、天然痘にかけて殺すという流れは、疱瘡婆の伝承の方がそれらしいです
37話 赫鱗
感想
僕が渋谷事変にハマり出した回がここからなのですごく楽しみにしてました虎杖と腸相の駆け引き要素は漫画からかなり削られましたが、その分動きで魅せる戦闘になっててこれはこれで見応えありました
特に赤血操術の描写はかなり盛られてて、血を放出してはまた集めて…という血の射出とリロードの流れは見ててめちゃくちゃ楽しかった
あと、流石に2期のスタッフ電気チカチカ演出好きすぎない?
解説
赫鱗躍動・載
サブタイにもなったこの技ですが、交流会で加茂が使っていた技ですね加茂との違いは「載」がついてるかどうかです
載はその技の効果を最大限まで発揮できる状態を指すらしいです
技ごとにスキルレベルがあって、それがマックスだと「◯◯・載」になるって感じ
存在しない記憶
結論だけ見たい人は次の段落読み飛ばしてくださいアニメでは初出のワードですが、原作では東堂が虎杖の女の好みを聞いた後のシーンでも使われていました
というわけで、原作よりはわかりづらくなってますが
アニメ勢でも勘の良い方は気付いたんじゃないでしょうか
虎杖にかけられた呪いに
思えばおかしなことがありました
順平は虎杖のことを「虎杖くん」と呼んでいましたが、死の間際だけは「悠仁」と呼んでいました
そしてその後画面に映ったのは高専の制服を着た順平と1年3人
これって、何か条件を満たした相手を洗脳する呪いじゃないか?
そういえばじいちゃんの遺言は「人に囲まれて死ね」
腸相、東堂、順平いずれも虎杖と肉弾戦をしており、虎杖は流血していましたよね…
…と
存在しない記憶は虎杖の能力ではないかと考察まがいのことを書いていきましたが
存在しない記憶術式は存在しません
芥見先生本人が漫道コバヤシという番組に出た際に、はっきりと否定していました
当時考察がかなり盛り上がってて、正直僕は考察なんか見るまでもなく確定事項だろと思ってたもんですから
待つだけ待って何もなく、期待が外れてがっかり…となる前に一応解説として否定しておきます
腸相は流石に何か意味がありそうですが、東堂に関しては普通にあいつが頭おかしかっただけです
38話 揺蕩
感想
後半ちょっと動きが少なくなって悲しかったけどそれでも話数ごとに色付けをガラッと変えて絵的な面白があってよかったです
死累累湧軍の演出がや甚爾乱入の僕の想像してたのと違った感じ初見時は文句言ってたんですけど改めて見直すとこれはこれで面白いっすね
解説
投射呪法
ファンからの俗称はアニメ術式かなりわかりづらい術式ですが、うまくいけば高速移動、失敗したらフリーズの術式だと思ってもらえれば
説明的には術式をかけられた側も動きを作ることができれば高速移動ができ、術式の使用者側も失敗したらフリーズする可能性があるっぽいっすね
戦闘について
常に、圧倒される真希相手に対応している七海
そして相手の上をいく直毘人
という構図でした
キャラの実力がワンアクションごとに伝わってきていいですね
領域展開後は陀艮が圧倒する側でしたが
蕩蘊平線
陀艮の領域展開、たううんへいせん
夏油たちが拠点にしてた謎のビーチの正体(あれは必中術式は付与されておらず、少年院の時と同じただの心象風景だったけど)
揺蕩う(たゆたう)の蕩はそのまま、揺れ動くといったような意味
蘊蓄(うんちく)の蘊は仏教用語の五蘊(人間や物事をを構成する要素や因縁みたいな認識でいいはず)
平線はおそらく地平線、転じて海のことだと思われます
陀艮のセリフも加味して、生命の源であるが故に、海は五蘊その全てがひしめき合っている
って感じなんですかね
海の呪霊が強いのは島国ならではかも
死累累湧軍
陀艮の領域に付与された術式僕的にめちゃくちゃ好きな名前ということで、僕の好きなポイントを交え元ネタを解説していきます
海から陸にいる術師めがけて式神が飛んでいく様は、生物の陸上進出が始まった時代、シルル紀を彷彿とさせます
シルル紀と死屍累々をもじった「死累累」については
無限に生まれる命と、それらが他の命を食い散らかし、そして自らも死に絶え、それらが死屍累々として山を成す姿はまさにと言ったところではないでしょうか
術式のビジュアル、文字、元ネタの背景全てがうまく紐づいてると思います
39話 揺蕩-弍-
感想
見たかったバトルが見れた!!この甚爾が暴れる回は原作読んでるときに1番疾走感を感じた回で、渋谷事変のアニメを渇望してた理由の最も大きなところと言っていいでしょう
なぜか静止画の漫画の時から動きまくってましたが、アニメでは原作のカットを原作とは違う文脈で交えつつ、ナレーションやセリフを全て切り捨て動きだけでしっかりと魅せられてしまいました
あと宿儺の恐怖の演出めちゃグッド
解説
菜々子の術式
原作にも特別解説はなし僕の予想ですが
やってること、やろうとしてたこと的に、写真の状態と現実の状態を入れ替えることができる系な気がする
自撮りしといたおかげで漏瑚に燃やされても助かったし、宿儺を撮ろうとしたのは、撮った後画像編集とかでトリミングならなんならしたら現実の宿儺にも影響あったりしたんじゃなかろうか
40話 霹靂
感想
漏瑚、めちゃくちゃ好きな敵キャラなんすよね強すぎて強さの天井にあたるキャラとしか戦わせてもらえてないけど、炎の術式は素直に格好よくて、派手に強くて好きなんだよなぁ
解説
実るほど頭を垂れるなんとやら
実るほど頭を垂れる
稲穂かな
ですね
読み人知らず、時期も不明らしい
稲が実るほど稲穂の頭が垂れてくる様子をそのまんま歌った一句
転じて、頭に知識や経験の詰まった立派な人ほど低姿勢で謙虚な様
乳首がハートの人
夏油残党の回想シーンにいた人
その名をラルゥ
強いらしい
ミゲルと同じ海外勢
漏瑚の変遷
コレは解説よりは考察(僕の感想)寄りです漏瑚の結末は、原作者が声優を指名したことにより「ちゃんと描かねば」という意識のもと描かれているそうです
その上で漏瑚の変遷を辿ってみると、「誇れ、お前は強い」が最期にかけられた言葉であることが沁みてきます
最初期の漏瑚は自由で自信家で、何より呪いでした
これは真人のセリフが全てを物語っていました
真人に虎杖を殺すとを提案され、漏瑚は「宿儺にするから殺してはならない。目的のために純粋に行動をとることこそが呪いだ。」と言い、真人に「違うでしょ。己の欲求に偽りなく従うのが呪いだ。」と反論しています
対して最初期の漏瑚はどうでしょう
真人の言動は、夏油に五条悟の封印を提案された時の漏瑚そのものではないでしょうか
獄門疆を蒐集に加えるため、たとえ負けると諭されても己の欲求に従い五条悟の単独での討伐に赴き、そして負けました
漏瑚はこの時から「己の欲求=呪いの時代の到来」に置き換え、自己矛盾に言い訳をしながら生きることとなりました
その理由は「五条悟には敵わない」という現実に己の強さの否定された、挫折からです
そして漏瑚は己の価値をその強さではなく、目的遂行のため温度なく回り続ける歯車であることに置くようになりました(以前の漏瑚であれば真希たちを殺した時はもっとはしゃいでたんじゃないでしょうか?はしゃがなかったのは己の強さを誇示しても仕方ないと言う諦観からだと思います)
この自己矛盾、自己否定への言い訳として、漏瑚は今際の際己に言い聞かせるように「我々こそが本当の人間だ」と、あたかもコレが漏瑚にとっての本音であったかのように自分に言い聞かせたのです
こう考えると、漏瑚の涙の理由がわかるのではないでしょうか
漏瑚がこうなったのはひとえに自己の強さを五条悟に否定されたからであり、そして五条悟と同格の絶対者、ゆえに偽らない言葉で宿儺は漏瑚を称え、彼は約半年にわたる自己否定から解放されたのです
宿儺は、他者によってブレることがないからこそ漏瑚の真実を見抜き「すべてを焼き尽くすべきだった」と語ったのかなと思います
裏梅
宿儺の元にやってきたやつ嘱託式帳のチェックとかしてた人
ずっと謎だったけど、この感じ宿儺の知り合いっぽいっすね
宿儺のリアクションがちょっと嬉しそうに聞こえたあたり、宿儺にとっては敵とかではなさそう
男か女か声優でわかると思ってたけど、斎賀みつきはわからんて
41話 霹靂-弍-
感想
作画がエグすぎる初めてAKIRA見た時こんな感覚だったかも
絵はすごいけど何やってるかわからん的なところで同じなのかな
ラストでオープニングを流す演出は無い方が好み(歌詞的にも今回よりこの後の展開の方にあってると思うので)なので、次の話で冒頭を新しく書いてくれることを期待
まあコレはコレで、ストーリーの転換点として印象は強くなるし、破壊された渋谷を再度写す演出はすごく良かった
原作と印象が違うと不満が先行してしまうことが多いんですが
今回は原作と違う良さをちゃんと感じて良かった
解説
八握剣異戒神将魔虚羅
通称まこーら(某配信者に名前が似てるため)
八握剣や布留部由良由良については呪術廻戦解説初回の5話のところで解説してるのでそちらを
https://yabsing.com/archives/24304384.html
アニメだとわかりづらくなってますが、魔虚羅の上についてる謎の輪っか(法輪)が回ると、受けた技や対峙する敵への適応していきます
ナレーションの通り初見の技で一撃で倒さない限り絶対に勝てないクソチート式神です
適応の例として、反転術式によって生み出される正のエネルギーは、人間を治すことができますが、呪霊にはダメージになる、ゲームの聖水みたいなものです
魔虚羅から宿儺への初撃の斬撃には反転術式によって作られた正のエネルギーが込められていましたが、二撃目以降は通常の呪力が込められていました(宿儺はあくまで受肉した呪物(しかも元は人間)で呪霊ではないから反転エネルギーが効かなかった)
宿儺が言ってた八岐大蛇に近い発言はマジでわかんないっす
宿儺の領域
閉じない領域であることが明かされました一期で領域展開をした際の描写を見直すと、宿儺の心象領域の水面には現実世界の少年院が映り込んでおり、現実世界では領域が閉じていなかったことがわかります
閉じない縛りによって強化された斬撃の強さは、この後のシーンで虎杖の目の前に広がる更地(領域の影響範囲)を見れば明らかでしょう
宿儺の斬撃
宿儺の斬撃に関する解説がカットされてましたね通常の斬撃、解
呪力量の差に応じて相手をおろす、捌
領域内の呪力のあるものには捌、無いものには解が領域展開中永遠に浴びせられ続ける地獄みたいな領域
重面春太の術式
サイドテール呪詛師くんこと重面春太奇跡を使用するごとにマークが減る様子を、回想シーンと共にマークが消えて行く様子で解説していましたが、アニメでそのシーンを見返すとマークの変え方が回想と少し違っていますアニメでは術式の使用回数が少し盛られていて、崩れる瓦礫から無事に出てくるシーンが原作にはありませんでした
そのため、最後のパンチの回想後にマークが四つ全部消えるのは原作通りだけど、アニメだと(あれ?最後に消えたのは三つ分じゃ無い?)となりますね
別に今回の演出でも問題ないっちゃ問題ないけど、コンテ上がったタイミングとかの問題でこうなってたりするんだろうか
後書き
ということで、渋谷事変解説第二弾終わりです次回は2期のラストまでで考えてます
いよいよ大詰めですね
後書きで書くことも無いので、また年末ごろにお会いしましょう
それでは!
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コメント
コメント一覧 (3)
最近呪術くそハマってますわ
キャラや技の説明のところに画像があるとアニメ勢もわかりやすい気がする(アニメやと名前や漢字わかりづらいから)
アニメ勢にも優しいネタバレなしの素晴らしい記事でした!!
アニメだけ見てる友達にも勧めときます
画像使いたいけどスクショ取れなくて欲しい画像がなかなか拾えないんすよね…
せっかくだしなるだけ追加します!