ヤブキモオタ日記

ヤブキのオタク趣味日記 ジャンプメインで、たまに映画やアニメ、読んだ漫画の感想を書きます

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こんにちは
働く日数が減ってブログを書く筆が乗り始めた男、ヤブキです

今日はジャンプの感想とは別に、アクタージュの羅刹女編について一本まとめて感想が書けそうな気がしたので書いていきます

注意点として、ぼくは本誌勢なので、アクタージュは一周しかしてません
なのでちょっと読み込みの浅いところがあっても、こいつにわかなんだなと思って鼻で笑ってください

では書いていきます


大雑把な感想とその理由

ぶっちゃけ煮え切らないなと言った感じです

舞台が始まってしばらくの間まではめちゃくちゃよかったんですが、やはり舞台としての落としどころがあやふやなまま終わってしまった感があります
サイド乙があっさりすぎたこともちょっと物足りなかったです

面白い回は何回もありましたが、どこでクライマックスを迎えてたのかよくわからないなという…


ただ、やってる内容自体が嫌いなわけではありませんでした
だからこそ「面白い回は何回もあった」と言ってるわけで…

じゃあ何が不満か…と言うと
つまり、「羅刹女編」が何を魅せたいシリーズだったのかがわからなかったから

さらに正確に言うなら、前半で煽っていた夜凪景vs百城千世子の構図と、後半があまりにも噛み合わなかったからです


羅刹女編で描きたかったもの


羅刹女編で本当に描きたかったものは多分これだったんだろうなと思ってます

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めちゃくちゃ良いシーンですね

で、どう言うことかと言うと
夜凪景が役者になったのは、役者になりたかったからではありません
家族を養う稼ぎ口を探していて、その選択肢の一つに役者があったからです

これまでのシリーズで夜凪景が真剣だったのは、舞台の外では稼ぎのため
舞台の中では役本人として振る舞っていたためです

しかし、今回舞台の原作、そして演出家である山野上花子が父の不倫相手
いわば母の仇でした

『”役者”夜凪景が、夜凪景という個人と対立する立場に置かされた時、夜凪景は役者でいられるのか?』
これが羅刹女編の問いかけで、上記の画像はその答え、というわけです

つまり、羅刹女編は、アクタージュという漫画における起承転結の”起”の集大成
夜凪景が自ら役者を目指す、という物語の縦軸が決定づけられる回だったと思います

ついでに大物役者達が黒山墨字を認めるシーンも
おそらくクライマックスになるであろう「映画」の伏線にもなっています


ここまでだと神シリーズなんですが…僕がモヤモヤを感じる理由はこの先にあるのです

え?夜凪vs百城はどこいったの?


対立構図の必要性と、何をすれば満足できたのか

先ほども言ったように、煮え切らない感の正体は、単純に前半で煽られた展開と出てきたものが全く違うからでした

じゃあ元からサイド乙がなかったらお前は満足だったのか?と言われるとおそらくノーです
夜凪景が役者を選ぶには百城千世子が必要だったからです

もちろん他の要因で役者を選ぶ展開にすることはできたと思います
ですが、10巻弱の間連載を続けてきて、夜凪景が役者の世界に対して一番強い思いを持てたのは、百城千世子の存在しかなかったと思います

羅刹女編とちょっと似てる話として、学祭編があったわけですが
あれは役から帰ってくるための場所であって、役者を選ぶための物語じゃなかったかなと思います

というか、対立構図の煽り方自体はありえないほど熱かったんですよ
だから、誰もが納得する展開は、やはりちゃんと戦うことだったかなと

次点で百城千世子と夜凪景のふたたびの共演です

前振りの時点で役者をやる理由の問いかけをするってのもアリかもしれません
対立構図が熱すぎて、結局これだけでは満足できなかったとは思いますが…


何故こうなったのかの考察

はじめに言った通り、羅刹女編はアクタージュの起にあたる部分のクライマックスなのかなと思いました

なので、まず「夜凪景が役者であることを選ぶ物語」が前提としてあり
一つの集大成だし、つえぇ役者みんな出すか!ファンサービス!ってのが次に来たのかな?という気がしました


前提にあったのが「夜凪景の物語」
つまりキャラに寄り添った話だったのに対して、付与されたのがファンサービス的な、比較的読者を見据えた展開
そのギャップを解決できないまま終わってしまったのかなと思いました(←これと似た文章を使いまくってますが、ほんとこれに尽きるのでご容赦いただきたい)

まあこれは、あくまで「そうかな〜」と思っただけの話なのであんまり気にしないでください


おわり

とまあ色々と書きましたが、わざわざ毎週の感想と別で感想書くくらいには好きな漫画なわけです

実際羅刹女は面白かったとは思います
絶対もっと面白くなれたと思うだけで

せっかく好きな作品を、ちょっと期待と違う感じになったから楽しめなかった…と、それだけで終わらせるのはもったいない気がしました
それなりに納得する結論を自分の中で出しとこうということで、ブログを書きながら感想をまとめてみました
いかがでしたでしょうか?

これを書いてる2020/4/19現在のアクタージュもめちゃくちゃ面白いです
続きに期待しつつ、今回はこの辺で
ではまた!
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