七色ハートで、ハピなーるっ!
こんにちは、ヤブキです
プリティリズム レインボーライブを見ました
本作はプリティリズムシリーズの3作目で、キングオブプリズムと世界観を共有している作品です
ちなみにプリティリズムシリーズはそれぞれ単品で見れるようになってます
僕がプリズムショーの世界に入ったのは今から約3年前
キンプリを見てプリズムの煌めきに魅入られ、その場で全裸になりました
とはいえ当時はプリズムショーの圧倒的世界観に当てられることしかできない、一本の黄色い薔薇に過ぎませんでした
当時の僕↑
しかし今、レインボーライブを見てプリズムショーの真の魅力に気がつき、僕はプリズムの使者として煌めきをみんなに伝えなければという使命感を覚えています
今の僕↑
というわけで今回は、レインボーライブの話メインで、プリズムショーの魅力を語っていこうと思います
全体構成としては
- プリズムショーの魅力(ネタバレなし)
- 感想(前半ネタバレなし)
と言った感じです
エンターテイメントは、自分で見てこそ面白いものだと思うので、「なぜ面白いのか」はかなり理屈っぽい話しかできなくなっちゃいますがご了承を
物語の内容的な面白さが知りたい人は、次項「プリズムショーの魅力」の「プリズムジャンプとは」くらいまで飛ばしてください
では、早速本題に入っていきます
プリズムの煌めきを、貴方に
プリズムショーの魅力
プリティリズムシリーズは、基本的にプリズムショーが話の中心にあります
プリズムショーとは、歌とダンスとフィギュアスケート、そしてプリズムジャンプから成るエンターテイメントショーのことです
プリティリズムシリーズの魅力はこのプリズムショーに詰まっており、物語の最高潮をショーに持って行くように物語が構成されています
というわけで、僕が見てて思ったプリズムショーの凄さを、段階を踏んで語っていきます
項目は以下の通り
- エンターテイメントとは
- ステレオタイプ手法とその欠点
- 女児でもわかるエンターテイメント
- ジャンプの「助走」
- プリズムジャンプとは
それと、ネタバレなしとは言いましたが一つ注意点を
前提情報としてレインボーライブ一話で出てくる内容、またそこから連想できる情報には触れることがあります
また、僕は女児(24歳男性)であるため学がなく、以下の語りは僕の主観と経験以外の根拠が一切ないものであることもご注意ください
エンターテイメントとは
まず、大前提としてプリズムショーのはエンターテイメントを突き詰めたシステムです
そして、ここで言うエンターテイメントとは、考察のような理性的な考えの余地なく、何も考えることなく楽しめるものだと思ってください
さらに、アニメの話であるため、エンターテイメントとと言っても物語に絞ります
では、何も考えずに楽しめるものというのは、どのように作れば良いのでしょうか?
方法はたくさんあるとは思いますが、一つは起承転結の「転」に、わかりやすく情報を詰め込むことができれば、その瞬間は心を動かすエンターテイメントになるかと思います
これを生み出す方法として、中でも僕が最もわかりやすいと思うのは「予想と裏切り」です
情報を詰め込むというのは自分で全部やっちゃうのは難しいです
そこで簡単なのが、最低限の情報のみを提示して、展開を予想させることです
足りない情報を見てる側に補完させるんです
そして、その一歩先、あるいは真逆を見せることによるカタルシスをエンターテイメントとして昇華させるわけです
ステレオタイプ手法と弱点
じゃあ、「予想と裏切り」を実現させるための予想をどうやってさせるってどうやるんだよ
というのを、例を出しながら説明していきます
これもまた、やりようはたくさんあると思うんですが、ここで示すような例を、以下、便宜的に「ステレオタイプ手法」と呼びます(ちゃんとした名前がつけられてるんだったら恥ずかしいので教えてください)
皆さんは、「今どきの若いモンは」という漫画をTwitterで見たことありますか?
「全く、今時の若いモンは…」と、新人社員の主人公に声をかけてくるおじさんが、「今時の若いモンはこんなこともできるのか、俺の時代じゃ考えられない。立派だなぁ」と褒めてくれる漫画です
これはステレオタイプ手法のいい例です
「今どきの若いモンは…」というのは、めんどくさい老害の常套句というステレオタイプが、かなり広い層に浸透しています
険しい表情をしたおっさんがこの一言を発することで読者は、「今からこのおっさんに難癖つけられるんだ」という展開を予想します
もちろん、読み慣れてる人なら、その先逆の展開が来るであろうことを予想できるとは思いますが、それも難癖をつけられる展開を前提とした逆張り予想になるとは思います
この漫画は、老害のステレオタイプを使いこなすことにより、タイトルの一言で、「転」につながる情報を読者に負担させているわけです
さらに「ステレオタイプ手法」は、あくまで脳のショートカットを使っているだけなので、全く頭を使いません
読み込んで考察するという作業や、説明パートを使い、「こういうタイプのおっさんは何かと若者に難癖をつけてくるんだ」という情報を詰め込むパターンと違って面白さの速度が速く、Twitter向きとも言えます
しかし、「ステレオタイプ手法」には問題があります
一つは、作者と読者の間に共通のステレオタイプが求められることです
転に繋がるための情報を全て読者に丸投げしてるわけですから、当然といえば当然です
「今時の若いモンは」も、もしかしたらこのフレーズを知らない人には面白さが伝わらないのかもしれません
あと、僕の個人的な感想としてもう一つ
ステレオタイプ手法は、身内ネタになりがちです
身内ネタって、やってる側は最高に楽しいんですけど、側から見てると寒いと感じませんか?
僕はこれが嫌で、あまりTwitter漫画が読めません
女児でもわかるエンターテイメント
さて、ようやくプリティリズムの話に帰ってきます
プリティリズムは、女児向けアニメです
ここで早速、先ほど話した、ステレオタイプ手法の一つ目の弱点が響いてきます
脚本家と女児が共有できるステレオタイプがあまりにも少なく、それが多数の視聴者に伝わるかが不確実であることです
人間十数年も生きてれば、大体のステレオタイプを共有できるとは思いますが、十年も生きてない女児ともなると、そうはいきません
…が、プリズムショーが面白いということは、これを見事達成しているからに他なりません
結論から言えば、ステレオタイプに当たる要素に数字を使いっています
先ほどお話ししたように、プリズムショーには「プリズムジャンプ」という要素があります
ジャンプは連続で飛ぶことが可能ですが、その数が増えるごとに難易度は増します
レインボーライブ1話を見ていると、現在公式大会での連続ジャンプの記録は4回であることがわかります
皆さんはこの情報を与えられて、何を予想しましたか?
4連続ジャンプを主人公達が飛ぶ瞬間でしょうか
はたまた、4連続の壁を越える瞬間でしょうか
少なくとも、ジャンプの回数、飛ぶ瞬間に期待を持たせられたんじゃないでしょうか
世界観説明の中で記録を説明するだけで、物語の「転」の瞬間に、期待という名の予想をさせているのです
さらに、数値化がされることで、何がどの程度すごいのかもわかりやすくなっています
ドラゴンボールの戦闘力のように、ジャンプのバトル漫画がすぐに数値化に走る理由の一つではないでしょうか
強さの指標というのはつまり、出来事の凄さの指標です
提示された数字を超えること、数字が増えることは、今起きていることがどの程度すごいのかを表現できます
さらに褒めるとするならば、戦闘力のように、うん百うん千うん万と言った莫大な値よりも、一桁程度の数字の違いの方がシンプルですごさがわかりやすいと思います
300万と400万より、3と4の方が違いがはっきりしてると思いませんか?
ジャンプの「助走」
読んで字のごとく
ジャンプをする前の助走は、間違いなくプリズムショーを一つ上のステージのエンターテイメントにしています
少し補足をするところから入ります
前項で「予想と裏切り」の話をした際に、銘打ってる通り、予想させることと、「裏切ること」が大事かのように言ってしまいました
が、そうではなくて、本当に大事なのは「予想させること」
裏切りはあると良いですが、絶対そうじゃないとダメとは思いません
補足がてら、「ランウェイで笑って」から僕の好きなセリフを紹介します
これはファッションショーに限らず、物語にも言えることです
魅せ場を予想できるということはつまり、どこを見ればいいのか、作者がどこを魅せたかったのか、わかるということだと思います
話を本題に戻します
先ほど例に出したように、「4連続が最高記録」とわざわざ言うからには、4連続ジャンプが魅せ場になるんだろうと予想ができますよね
しかし、それってなんの前振りもなくいきなりやられたって困るわけです
「え?なんか気付かんうちに魅せ場きて終わっちゃった」となっては、せっかく予想させて期待させた分のエネルギーが消化不良になっちゃいます
もちろんこれを、レインボーライブでは完全に解決しています
プリズムジャンプの連続ジャンプの前には、どのキャラにも必ず共通のモーションが入ります
1回目と2回目の間は、楽器を持ってスライディングする、みたいな感じです
つまり、ジャンプが次に繋がることが、ジャンプの瞬間までにわかるんです
物語の後半では、畳み掛けるようにジャンプを飛びますが、絶対にこのモーションだけは省略しません
あるキャラがこれまでに飛べていた最大回数のジャンプの後に助走を始めた瞬間の高まりたるや
その感情を全てジャンプで解放してくれるあの構成は完璧と言わざるを得ません
ちなみに、これについては少し前に、似たようなことを書いた感想記事が、僕のブログにあります
説明不足を感じたら、こっちを読んでもらえると納得してもらえるかもしれません↓
プリズムジャンプについて
長くなりましたが、プリズムショーの魅力パートはこれで最後です
ここからはエンタメ論から少し外れて、感想よりの話になります
プリズムショー最大の魅力は、誰がなんと言おうとプリズムジャンプです
簡単に言えば、ジャンプすると、テイルズオブシリーズの秘奥義みたいなやつが出ます
つまるところ必殺技です
一見意味不明に見えるプリズムジャンプですが、これはキャラクターの個性であり、時に心情が描かれるものになります
プリズムショーの魅力ばかり話して、じゃあジョーをやってない時間は何してんだよと思う方もいるかもしれません
プリズムスタァ達も、ひとたび舞台を降りれば、悩みを抱えたただの人間です
特殊な家庭環境(通称プリズム家庭環境)に振り回されたり、友達とうまくやっていけなかったり、恋をしたり
そんな葛藤の答えを、ステージで見せてくれるのがプリズムショー
時にその答えを具現化したかのようなジャンプを見せてくれます
さらに僕の好きな要素として、過去のシリーズのキャラのジャンプを飛ぶキャラがあらわれます
シリーズを通してのファンなら、ジャンプひとつでそのキャラが何者なのかが分かります
もちろん、ジャンプから繰り出される必殺技のような映像は、それ単体で見ても気持ちいいものになってます
ただ、ジャンプの瞬間には、日常パートや過去作品からたくさんの線…いや、”いと”がつながっています
過去作については、見る時間がなければ、あらすじとジャンプ集を見るだけでも熱さがわかるのでオススメです
レインボーライブを見ようと思ったきっかけもこれです
キンプリのキャラが結構過去作のジャンプを飛んでることを知って、プリズムジャンプ集を見ているとハマってしまいました
プチネタバレですが、ジャンプ集の中にジャンプに失敗するシーンなどがあることが、物語に興味を持ついちばんのきっかけでした
散々語りましたが、こんな長文感想を書くほどにハマったオタクがここにいるわけですし、小難しいことは考えずにまずは見て欲しいです
感想
まずはネタバレなしの感想を書きます
プリズムショー目当てで見てたんですが、ストーリーについてもキャラごとに話の縦軸があって面白かった
物語を通してキャラが成長していくのが気持ちいいです
成功ばっかりじゃなくて、失敗しながら成長していくので、しっかり大人でも楽しめる内容だなと思いました
ちなみに僕が好きなのは緑髪のわかなちゃんです
ヴィジュアル的にはべるちゃんかなるちゃんが好きかなと思ってたんですが、(もちろんその二人も他のみんなも良かったけど)話を見ていくにつれてこの子が可愛いなと思うようになりました
だんだんキャラを好きになれるのは、キャラの内面を描いてるからこそですね
最後の最後でこの子が迎える結末が一番最高だったし、シリーズ通して一番好きなシーンはそこでした
キンプリファンとしても、オバレの3人が活躍するとこも結構あって満足
特にヒロ様のprideは何度も見るくらいには良かったです
何よりアニメとして見やすい
女児でも見れるアニメなので、頭を使わずともすらすら見れてしまうのがいいところです
先ほども言ったように、キャラごとにシリーズを通して一本縦軸が通ってるので、続きを見たくなりますし、盛り上げ方も上手いです
一応良くない点も挙げておくと、キャラ付けやキャラの感情の変化が極端な時がよくあります
僕としては、女児アニメだからそれは仕方ないし、美味しいところだけ頂こうとスルーすればいい要素だと思ってます
が、きつい人はきついと思うので、見るときは容赦の気持ちを持って見ることをお勧めします
このアニメのメインターゲットはあくまで女児です
我々おじさんからも金を巻き上げたいのは間違いありませんが、あくまで主役は女児です
…とまあ、ネタバレなしで語れるのはこんなもんです
ぶっちゃけると、プリズムの煌めきは見なきゃわかりません
…見終わった後永遠に連続ジャンプシーンを見ていたくらい、ただただショーのシーンが好きでした
最後のオーバーザレインボーセッションや、デュオ大会での怒涛の連続ジャンプでは毎話涙を流してました
みんな初めは3連続もやっとだったのに、5連、6連、7連続と…
あの5連続を超えたあたりからの空中ジャンプが特に好きです
もう人間じゃないですからね、あそこまで行くと
ただの女の子が行き着くとこまで行き着いたなと言った感じがします
あの一瞬で、これまでのエピソードが走馬灯のように脳裏に浮かび上がり、あの悩んで泣いてた子がこんなに高く飛んで…と感無量になってました
先ほども触れた通り、特にわかなちゃんのストーリーが最高でした
12話で、失敗しちゃいけないからと3連続ジャンプを諦めたとき
あんの3連続ジャンプが失敗して、勝ってしまったあのときと、48話がリンクするのは熱すぎる
「やらずに後悔するより、やって失敗しろ」なんてのはいろんなところで聞きく話ですが、あれが最後のショーってのが最高にエモくないですか?
ずっと型にハマって、失敗しないようにしてきたわかなとその家族が自由になって、失敗しても笑顔で帰ってこれるようになる
ぶっちゃけた話、これはアニメなんだし、頑張れば報われるし、物語の都合で7連続どころか8連続だって飛ばそうと思えば飛ばせちゃいます
が、何かを達成することではなく、失敗して絶望するんじゃなくて、挑戦して良かったと思えるようになるのが彼女のゴールだという結末は、下手な成功体験なんかよりも心に響くものがありました
これは「予想と裏切り」の裏切りパターンですね
わかなの前に4人ライブをしてて、みんな自分の限界を超えた回数のジャンプを飛んでます
誰もが「わかなは6連続を成功させるんだ」と思ってた矢先、7連続ジャンプに向けてさらに高く舞い上がったときの気分の高揚はシリーズ屈指だなと思いました
そしてそこからの失敗
え!?7連続までやるのか!!と思わせてからの更なる裏切りに完全にやられました
わかなの失敗があったからこそ、つぎのべるちゃんの成功が際立ちました
みんなの成長速度が同じじゃなくて、最終到達地点がバラバラなのも、キャラが人間してて良かったなと思います
あと良かったのはりんねちゃんとジュネのショー全部
何がずるいって、4連続も5連続も6連続も、初めて見せてくるのはプリズムの使者の二人なこと
1話で提示された4連続ジャンプという到達点に、1話で辿りつくキャラが出るとは流石に思わないじゃんと
後ジャンプがきれいでしたね
人間離れした美しさが、しょーの中で表現されてたなと思います
羽ばたきレインボーテールと煌きフューチャースター死ぬほど好き
オーロラライジング然り、過去作のジャンプを飛ぶのはズルだからやめなさい
プリズムの使者は特にやりがちなので本当に良くないです
こうしてみると、ある程度共通でみんな使える技というのはあると絶対いいと思います
技を使うこと自体が魅せ場になりますし
レインボーライブ全部見てからキンプリを見て面白かまたシーンもたくさんありました
ここ!と思ったシーンは大きく二つ
一つ目は、コウジがめっちゃ彼女のジャンプ飛んでること
ハチミツキッスいがいほぼいとちゃんのジャンプじゃね?ってレベルだし、いとちゃんに告白するシーンに至ってはそんままジャンプに使ってるし
二つ目は、ルヰくんのショー
ルヰくんがプリズムの使者であることは、りんねやジュネのジャンプを飛んでることでわかるようになってたんですね…
あと、ルヰくんが歌うprideは、18話のヒロ様のパロディだらけですごい面白かった
おわり
信じられないくらい長くなりましたが、感想は以上です
ジャンプ集を見ただけのオーロラドリームとディアマイフューチャーもまた見ようとは思いますが、ひとまずはこれで一区切り
女子プリズムショーへの理解が深まると同時に男子プリズムショーの新しい魅力も発見することができ、全く見て後悔しない51話でした
またタイミングを見て、過去作や、キンプリももう一度見直して、さらにプリズムショーへの理解を深めて精進しようと思います
それでは今回はこの辺で
ここまで長い記事にお付き合いいただきありがとうございました
ではまた!
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