ヤブキモオタ日記

ヤブキのオタク趣味日記 ジャンプメインで、たまに映画やアニメ、読んだ漫画の感想を書きます

IMG_2405

Buon giorno!
アニメから入ったにわかジョジョラーのヤブキです

僕の周りにいる原作ファンからの支持も厚かったジョジョ5部がついにアニメでも完結しました

原作の良さを再現するだけでなく、ファンも認めるオリジナルカットも多数あり
最高のアニメ化だったと思います

ジョジョはジャンプ漫画らしく素直に見てて楽しいだけでなく、考察要素というか、荒木先生からのメッセージが詰まったシーンが多く
アニメが終わったら、先輩ジョジョラーから聞いて感動したシーンや、僕なりの解釈をまとめようと思っていました

ということで
ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風
感想を書いていきます

内容的にはこんな感じです
  • 感想1 感想と好きなシーンについて
  • 考察1 ディアボロの最後の意味
  • 考察2 なぜ舞台がイタリアなのか
では早速参ります

感想と好きなシーンについて

まずは感想から話します

ジョジョ5部を好きになったのは実を言うとプロシュート&ペッシ戦からでした

まああそこまではキャラ紹介的な戦闘が多く(それももちろん面白かったんですが)順当にバトルが面白いアニメだなと思って見ていました

なので感想はアニメで言うと14話以降の感想がメインになります
では、シーンごとに感想を書いていきます

vsプロシュート&ペッシ 〜精神の戦いの可視化

聞いた話では
「肉体によるバトルは2部で描き切った。次は精神による戦いを描きたい。」と荒木先生が言っていたらしいです

2018年に行われたジョジョ展の音声ガイドでは「スタンドは超能力を可視化したもの」と言っていましたが
それと同時に精神を可視化した存在でもあるわけです

つまりスタンドバトルにおいて勝ち負けとは精神の気高さが優っている方が基本的に有利なんだと、5部を見て改めて知りました

その最たる例がブチャラティvsプロシュート&ペッシ戦です
“覚悟”を持った行動が結果勝利につながるシーンが多く見られました


例えば心臓が止まるまで息を潜め、ビーチボーイの索敵をかいくぐったブチャラティに運が味方したりだとか
そもそもプロシュートがあそこまでブチャラティチームを追い込んだのは「「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」のセリフに代表されるよう、ブチャラティと同等の覚悟を持ったギャングであったからであったりとか

中でも一度覚悟を決めたペッシが一時はブチャラティと互角に戦うものの、「ゲス野郎」に成り下がったその刹那、スティッキー・フィンガーズの餌食となるシーンにはしびれました
本当に、テレビの前で1人声をあげてました

「覚悟はいいか?俺はできてる」のシーンも最高でした
電車から飛び降りるブチャラティの行動に驚いたプロシュートは、この時ブチャラティに負け
しかしなお消えない意志が彼をしぶとく生かしていたのだとか
全ての展開を覚悟の有無で説明できてしまうのがたまらないです

ここはなかなかの名言ラッシュでしたが
名言が名言たる所以を知り、ジョジョ5部の面白さを思い知らされた回でした

vsギアッチョ 〜光る演出〜

ギアッチョ戦のラストは正直一番好きなシーンです

これを見たとき、たまたま5部が一番好きと言う原作ファンの友達とスカイプをしながら見てたんですが
僕は太陽を背負うジョルノを見た途端断末魔の叫びをあげて、CMが始まるまで一言も発することができず

IMG_2406

その後2時間、いかに5部が面白いのかを語り合うくらいには興奮しました


それまでジョルノに目立った活躍がなかったところからのこの盛り上がり、と言うのももちろんですが
ここはアニメの演出が神がかっていたと思います

ギアッチョの能力は圧倒的スペックを誇り、彼との戦闘はまさに”暗闇の荒野”を彷徨うようなものでした

ところで、ジョジョシリーズに色指定がない、と言うのは有名な話です
アニメでもシーンによってキャラの色合いを変えるなど、ちゃんとそう言った原作の良さも生かしていましたが
ギアッチョ戦のクライマックス、アニメではこのような色合いになっていました

IMG_2407

しっかりと暗闇の中で戦っているかのような色合いになっています
そしてこの後上で貼った画像のように、登る朝日とジョルノとともに光が差し色を取り戻す

完璧


ジョルノのかっこよさにここで気づいたし
ラッシュの気持ち良さが段違い
溜め込んで溜め込んで、最後には思いっきり気持ちよく持っていく


このシーンに別のイメージを植え付けたワザップジョルノだけは許さない(20回以上再生しました)


ちょっと余談ですが、確かジョジョ展で聞いた話で
荒木先生曰く
ラッシュのシーンは描くのが楽しいらしいです
オラオラ〜って感じで描きますとか言ってました

初めは何言っとんねんwと思いましたけど
これ見てからはそりゃ最高に気持ちいいやろなと思うようになりました


アバッキオの最期 〜ボスとの対比ともう一つのテーマ〜


先に述べた二つのシーンで、5部は”覚悟”の物語だと思い込んでいたんですが
ここでもう一つ重要なキーワードになる”受け継がれる意志”についても示唆してくれました

それをアバッキオが間接的に殺してしまった警官が語る、という人選も最高でしたし
この警官の語った「わたしは「結果」だけを求めてはいない」とか「真実へ向かおうとする意志」とか、内容が心にしみるものばかりで
先に挙げた二つのシーンと違った感動がありました


このシーンは初見で見た時も良かったんですが
先輩ジョジョラーによる解説を聞いてなお最高なシーンだなとなりました

警官が語った、要約すると結果より過程を重んずる意志は
まさにキングクリムゾンの能力の否定です

過程を吹き飛ばし結果のみを残す能力を持つボスに、精神的に勝利して死んでいったアバッキオに心が震えました


ブチャラティの最期とレクイエムの覚醒〜受け継がれた意志をを手にするジョルノ〜

ここはもう、黄金の煙の演出がかっこよすぎる

IMG_2408

このシーンの元ネタが、確か宗教画か何かなのもあり(すみません、調べても元ネタが出てこなかったです…)
神話を見ているかのような気持ちになりました

そして煙が晴れるとき、ジョルノの手には矢が

これはもはや漫画的な御都合主義でもなんでもなく、そうあるべくしてそうなったんだと納得するしかないなと思わされました


この後のレクイエム覚醒も死ぬほど好きなのでまとめてここで感想を書いちゃいますが

宙に浮くジョルノやばくないですか

IMG_2409

このシーン音も最高に良かったんですけど
何よりジョジョって基本的に人が宙に浮くことないじゃないですか
それが何の説明もなく浮いてるって時点で「何か凄いことが起きている」とわかってしまうのなたまらなかったです

作画もありえないほど良くて、やっぱ5部はなんも考える必要はなくて、ただただジョルノがかっこいいんやなと思わされました


もちろん考察しても面白いので
感想はこの辺りにして次は考察を書いていきます

なぜ舞台がイタリアなのか

はじめに言っておきますと、僕はそこまで考察が好きではないです
作者は本当にそんなこと考えて描いてたの?という疑問を自分でしてても感じてしまうからです

荒木先生は結構作品の裏話をしてるイメージがありますが、イタリアが舞台になってる意味については軽く調べた程度では特にそれらしい考察は出てこなかったので
僕の考えたことは違うのかもなと思いつつ
でも思いついたものは仕方ないので、あくまで可能性の一つとして書いておきます


イタリアという国は、僕のイメージでは世界各国の中でも古代からの文化、芸術を受け継いだ国だと思います
ジョジョでも舞台となったような観光地に何箇所か行ったことがありますが
何百年も前の絵や建築、石像などがいたるところにあり
街並みひとつ取っても伝統を感じさせられます

もちろん、古めかしい建物の中には現代風の施設が…なんてところもあります

イタリアは、今ある自分たちが過去に生きた人々が築いたものの上に立っていることを再認識させてくれる街だと思いました


さて、ジョジョ5部の後半に多く見られたキーワードに「受け継がれる意志」があります
たとえ意志を持った誰かが死んだとしても、その意志を継ぐ者がいる限り、決して滅びることはない

伝統ある国イタリアは、そのテーマを描く物語の舞台にぴったりではないでしょうか


ボスを追う旅の最中、各所の観光地を回っていたのは
もちろん有名だから、というのもあるでしょうが
実はイタリアという国が受け継いできた意志を再確認していたんではないでしょうか?


荒木先生がイタリア好きなだけと言われればそれまでの話ですが…
筋は通ってないですかね?

ディアボロの最期の意味

僕は5部を見るまで、4部より好きなジョジョは見れないかな、と思ってました

なぜなら吉良吉影の死に方が天才的だったから
実際5部を見た後でも、これより素晴らしいボスの最期はないと思います

4部はあくまで日常ものであり
スタンド能力はあるものの、やってることは小銭拾いだったりじゃんけんだったり飯食いに行ったり
なんでもない日常回がたくさんありました

吉良吉影も、強力なスタンド能力を持つボスでありながら
その実街に潜む1人の殺人犯でしかなく

最後は交通事故というありふれた日常の中に死んでいく

あれだけ熱い能力バトルをこのラストに繋げるセンスに痺れました


ではディアボロの最期はどうでしょう

彼は死という真実にすらたどり着くことはなく、永遠の牢獄に閉じ込められました
カーズみたいですね

はじめ、排水溝の中で薬物中毒者に刺されて死ぬのも因果応報というか、いいラストだなと思ったんですが
それではダメでした

なぜなら、死とは敗北と同義ではないから

アバッキオはボスに負けたのか?と言われればそうではないように
5部では死ぬ事が敗北であるようには描かれていないと思います

ブチャラティやナランチャはもちろん
部をまたいでいいなら、そもそもジョナサンだって最後には死んでしまいましたがあれは敗北ではないと思います
結果としてディアボロやディオを倒すという真実に辿り着いているからです

地味なところではノトーリアスビッグもそうですね(彼は結局負けましたが、死んだ時点では敗北してません)


では、死が敗北でない世界で、ディアボロを完全に敗北させるにはどうするべきなのか

そう、真実にたどり着くことができなくなれば、それは完膚なきまでの敗北なんです


またも納得の最期

5部はキャラの散り際が最高に輝いてました


もしかしたら、カーズについても同じで
死んだシーザーの敗北を否定した最後だったのかなとも思いました

最後に

ジョジョ5部はジョジョの真髄を描いた、という話をどこかで聞きました
人間賛歌と血脈によって受け継がれた先代からの因縁という意味で、たしかにその通りだなと思います

自傷行為のような、人間くらいしかしないような行いが活路を切り開く人間賛歌に加え
トリッシュは親がディアボロであるがために命を狙われる、血脈の因縁

シリーズ通してのテーマも回収されてると燃えるものがあります


眠れる奴隷の話についてはあまり噛み砕けてないんです
ディアボロは予知を見て行動を変えれるから奴隷ではないのか
レクイエムを前に予知に縋っていたことから奴隷であるのか…

最後に奴隷と化した、ってのが一番しっくりきますかね

見てすぐの感想としては、ディアボロの手にあった運命から解放され、真実を自ら切り開く物語なのかなと思いました


惜しいところといえばフーゴでしょうか
元々裏切り者になる予定で、チョコラータの能力がパープルヘイズっぽいのはその名残と聞きました

裏切り者展開めちゃくちゃ好きなので見てみたかった…


ともかくそんな感じで、語ることが多いジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風でしたが
本当に今観れてよかっなたと思うアニメでした

ジョジョ展で原画を見た際に、圧倒的な迫力と神がかったコマ割り、構図に心を打たれたので
いつか原作も全巻集めたいです

ジョジョラーの皆さん、ぜひ語り合いましょう

では今回はこの辺で

Arrivederci!!





スポンサードリンク
スポンサードリンク

コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. 覚悟はできてる通りすがりのゴリラ
    • 2019年07月30日 18:51
    • 5 わかりみが深い
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット