
Buon giorno!
アニメから入ったにわかジョジョラーのヤブキです
僕の周りにいる原作ファンからの支持も厚かったジョジョ5部がついにアニメでも完結しました
原作の良さを再現するだけでなく、ファンも認めるオリジナルカットも多数あり
最高のアニメ化だったと思います
ジョジョはジャンプ漫画らしく素直に見てて楽しいだけでなく、考察要素というか、荒木先生からのメッセージが詰まったシーンが多く
アニメが終わったら、先輩ジョジョラーから聞いて感動したシーンや、僕なりの解釈をまとめようと思っていました
ということで
ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風
感想を書いていきます
内容的にはこんな感じです
- 感想1 感想と好きなシーンについて
- 考察1 ディアボロの最後の意味
- 考察2 なぜ舞台がイタリアなのか
では早速参ります
感想と好きなシーンについて
まずは感想から話します
ジョジョ5部を好きになったのは実を言うとプロシュート&ペッシ戦からでした
まああそこまではキャラ紹介的な戦闘が多く(それももちろん面白かったんですが)順当にバトルが面白いアニメだなと思って見ていました
なので感想はアニメで言うと14話以降の感想がメインになります
では、シーンごとに感想を書いていきます
vsプロシュート&ペッシ 〜精神の戦いの可視化〜
聞いた話では
「肉体によるバトルは2部で描き切った。次は精神による戦いを描きたい。」と荒木先生が言っていたらしいです
2018年に行われたジョジョ展の音声ガイドでは「スタンドは超能力を可視化したもの」と言っていましたが
それと同時に精神を可視化した存在でもあるわけです
つまりスタンドバトルにおいて勝ち負けとは精神の気高さが優っている方が基本的に有利なんだと、5部を見て改めて知りました
その最たる例がブチャラティvsプロシュート&ペッシ戦です
“覚悟”を持った行動が結果勝利につながるシーンが多く見られました
例えば心臓が止まるまで息を潜め、ビーチボーイの索敵をかいくぐったブチャラティに運が味方したりだとか
そもそもプロシュートがあそこまでブチャラティチームを追い込んだのは「「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!」のセリフに代表されるよう、ブチャラティと同等の覚悟を持ったギャングであったからであったりとか
中でも一度覚悟を決めたペッシが一時はブチャラティと互角に戦うものの、「ゲス野郎」に成り下がったその刹那、スティッキー・フィンガーズの餌食となるシーンにはしびれました
本当に、テレビの前で1人声をあげてました
「覚悟はいいか?俺はできてる」のシーンも最高でした
電車から飛び降りるブチャラティの行動に驚いたプロシュートは、この時ブチャラティに負け
しかしなお消えない意志が彼をしぶとく生かしていたのだとか
全ての展開を覚悟の有無で説明できてしまうのがたまらないです
ここはなかなかの名言ラッシュでしたが
名言が名言たる所以を知り、ジョジョ5部の面白さを思い知らされた回でした
vsギアッチョ 〜光る演出〜
ギアッチョ戦のラストは正直一番好きなシーンです
これを見たとき、たまたま5部が一番好きと言う原作ファンの友達とスカイプをしながら見てたんですが
僕は太陽を背負うジョルノを見た途端断末魔の叫びをあげて、CMが始まるまで一言も発することができず
その後2時間、いかに5部が面白いのかを語り合うくらいには興奮しました
それまでジョルノに目立った活躍がなかったところからのこの盛り上がり、と言うのももちろんですが
ここはアニメの演出が神がかっていたと思います
ギアッチョの能力は圧倒的スペックを誇り、彼との戦闘はまさに”暗闇の荒野”を彷徨うようなものでした
ところで、ジョジョシリーズに色指定がない、と言うのは有名な話です
アニメでもシーンによってキャラの色合いを変えるなど、ちゃんとそう言った原作の良さも生かしていましたが
ギアッチョ戦のクライマックス、アニメではこのような色合いになっていました
しっかりと暗闇の中で戦っているかのような色合いになっています
そしてこの後上で貼った画像のように、登る朝日とジョルノとともに光が差し色を取り戻す
完璧
ジョルノのかっこよさにここで気づいたし
ラッシュの気持ち良さが段違い
溜め込んで溜め込んで、最後には思いっきり気持ちよく持っていく
このシーンに別のイメージを植え付けたワザップジョルノだけは許さない(20回以上再生しました)
ちょっと余談ですが、確かジョジョ展で聞いた話で
荒木先生曰く
ラッシュのシーンは描くのが楽しいらしいです
オラオラ〜って感じで描きますとか言ってました
初めは何言っとんねんwと思いましたけど
これ見てからはそりゃ最高に気持ちいいやろなと思うようになりました
アバッキオの最期 〜ボスとの対比ともう一つのテーマ〜
先に述べた二つのシーンで、5部は”覚悟”の物語だと思い込んでいたんですが
ここでもう一つ重要なキーワードになる”受け継がれる意志”についても示唆してくれました
それをアバッキオが間接的に殺してしまった警官が語る、という人選も最高でしたし
この警官の語った「わたしは「結果」だけを求めてはいない」とか「真実へ向かおうとする意志」とか、内容が心にしみるものばかりで
先に挙げた二つのシーンと違った感動がありました
このシーンは初見で見た時も良かったんですが
先輩ジョジョラーによる解説を聞いてなお最高なシーンだなとなりました
警官が語った、要約すると結果より過程を重んずる意志は
まさにキングクリムゾンの能力の否定です
過程を吹き飛ばし結果のみを残す能力を持つボスに、精神的に勝利して死んでいったアバッキオに心が震えました
ブチャラティの最期とレクイエムの覚醒〜受け継がれた意志をを手にするジョルノ〜
ここはもう、黄金の煙の演出がかっこよすぎる
このシーンの元ネタが、確か宗教画か何かなのもあり(すみません、調べても元ネタが出てこなかったです…)
神話を見ているかのような気持ちになりました
そして煙が晴れるとき、ジョルノの手には矢が
これはもはや漫画的な御都合主義でもなんでもなく、そうあるべくしてそうなったんだと納得するしかないなと思わされました
この後のレクイエム覚醒も死ぬほど好きなのでまとめてここで感想を書いちゃいますが
宙に浮くジョルノやばくないですか
このシーン音も最高に良かったんですけど
何よりジョジョって基本的に人が宙に浮くことないじゃないですか
それが何の説明もなく浮いてるって時点で「何か凄いことが起きている」とわかってしまうのなたまらなかったです
作画もありえないほど良くて、やっぱ5部はなんも考える必要はなくて、ただただジョルノがかっこいいんやなと思わされました
もちろん考察しても面白いので
感想はこの辺りにして次は考察を書いていきます
なぜ舞台がイタリアなのか
はじめに言っておきますと、僕はそこまで考察が好きではないです