ヤブキモオタ日記

ヤブキのオタク趣味日記 ジャンプメインで、たまに映画やアニメ、読んだ漫画の感想を書きます

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アニメゴジラ、星を喰う者を見てきました
怪獣惑星から一年、三作やったことも考えると結構いいペースで完結してくれました
どこぞの戦車と騎士王は見習ってくれ
思えば怪獣惑星の当時は、まだシンゴジラの熱が残っていた頃でした

念のためここで言っておきますが、この後少しシンゴジラにも触れます
決してシンゴジラを叩くためではなく、あくまで対比の材料だと思ってください

あと僕はゴジラにわかです
小学生の頃見たゴジラVSデストロイヤーの記憶すらほぼ残ってないので、ゴジラガチ勢の方も許しの心を持って読んでください



感想を書く前に、この記事はどうせアニゴジなんて見ねぇしどんな内容なのか覗いてやるかって層も読む可能性があると思ったので
まずは内容を説明していきます

核実験により生み出されたゴジラに星を追われ、宇宙に逃れた地球人は
計算によって神を証明した(って俺は理解してるけど正直よくわからん奴ら)エクシフと、メカゴジラをやばいナノメタルで作っちゃうくらい工学に長けたビルサルドとともに宇宙で暮らしてました
要約するとエルフとドワーフと人間が宇宙漂流してる世界です

十数年後くらいに、資材も尽き、地球に帰ってきたらまだゴジラがいたから詰んだなと思ってたところ
ゴジラに倒す方法をずっと考えていた主人公、ハルオの理論が見出され、ゴジラワンチャン倒せるで!ってのが一作目、怪獣惑星のあらすじです
 
まあ一応ゴジラらしきものを倒すことはできたんですが、それは地球を滅ぼしたゴジラではなく
本物のゴジラはより巨大になって生存していました、敗北!とここで怪獣惑星は終わり
終わり際にモスラらしき神を信仰する、地球に残り文明を失った人々の末裔、フツアの民と、廃棄されたメカゴジラが映り、二作目、決戦起動増殖都市へ続きます

決戦起動増殖都市は「人間には怪獣は倒せない」と、ナノメタルに人間を取り込み、人であることを捨ててゴジラを倒そうとするビルサルドの話です
あとガンダムみたいなロボ、ヴァルチャーも作ってくれて、ハルオたちはそれに乗って戦います
最終的に主人公は人であることを捨てられず、半ば内部崩壊のような形でゴジラに敗北します
ちなみにここでヒロインは機械に半分取り込まれ死亡

そして、三作目、星を喰う者
キービジュアルの通り、星を喰う者ではギドラが登場します
星を喰う者とはつまりギドラのことだったんですが、今作でギドラは「神」として描かれています
作品を観ていると異世界におけるゴジラなのかなとも思いましたが

ともかく人類の力でゴジラに勝てないと、怪獣惑星と決戦起動増殖都市で十分にわかったところで(メカゴジラシティはいいところまで行ってましたが)、ついには神頼みに至ります

これはエクシフの目論見通りなので、投げやりになったわけでは決してないんですが

エクシフはゴジラが生まれた時点で滅び以外の道はないので、自ら神に命を捧げ高潔に死ぬ道を選んでいました
ですが、フツアの民から「死ぬことが負け、生きて命を繋ぐことが勝ち」という言葉を聞いていたハルオはこれに抗い、エクシフの目論見は阻止されました

そしてフツアの民とともに生きる道を選んだハルオたちでしたが、ある日科学者の杉田くんが、決戦起動増殖都市で動かなくなったヴァルチャーを修復してしまいます
ナノメタルは自ら自己修復、増殖をする金属で、ひとかけら動かせれば文明の再生も容易に可能です

しかし主人公は文明の再生を避けるべく、ヴァルチャーと共にゴジラの熱線に灼かれて死ぬことを選び、物語はここで終わりました


さて本題
ここでは一作一作と言うよりは、三作通しての感想を書こうと思います


アニメゴジラの結論は、人類はゴジラに勝てない
シンゴジラとの見事な対比だったと言う点でも、素晴らしいテーマだったなと思います

なんならシンゴジラよりも科学力は段違いに高いですからね
それでもなお及ばない、滅びの象徴のような存在と対峙した時、人類はどうするのかを描くのが虚淵のゴジラでした


真面目な感想を書くので、そもそもゴジラとは何かという話に立ち返りましょう
20世紀後半にありがちな話だと思っているんですが、ゴジラは人間が扱いきれなかった「核」の恐怖を怪獣という形に落とし込んだものです
僕はろくに調べてないですが、多分いろんなところで言われてると思います

AKIRAを見ても似たようなことを思ったんですが、この頃の作家は科学に恐怖を感じていたんでしょうか

一方シンゴジラでは、科学によって生まれた脅威に対処する日本の姿が描かれており
ここからは科学を制御しきれるという自信が感じ取れます

比較対象として、AKIRAと同じく2020年の東京オリンピック開催前を舞台として選んだ「ひるね姫」なんかはかなりわかりやすいですね
科学によって何もかもめちゃくちゃになってたAKIRAに比べ、ひるね姫は明るい科学進歩が描かれていました

と、自分の観た作品から勝手にこういう科学観の変化を感じていたので
もう人間が自分の生み出したものに負けるみたいな話はなかなか見れないかなと思っていました
ましてやゴジラで

星を喰う者で最終的に文明を捨て、原始的な生活を選んだ人間を描いたこの映画には
こうした科学におびえた時代の思想を感じました
今作だとナノメタルなんかは象徴的で
メカゴジラとはよく言ったものだと感じました


これを踏まえた上で、制御仕切れない進歩に対して人類は何をするのか
これがアニメゴジラのテーマであり、虚淵玄が加えたアレンジなのかなと僕は感じました

“自ら怪獣と成り果て”、怪獣を討ち滅ぼそうとするビルサルド
怪獣を神と崇め、自らを神の供物として”高潔なまま滅びを受け入れる”エクシフ
ゴジラから逃れ、”命を繋ぐ”フツア

僕がアニメゴジラを面白いと主張する理由はここれに尽きます
描くものが一貫してる作品に弱いんです



もちろんこの映画は本当に三作必要だったのか?と疑問に思いますし、実際記事に書こうと思ったんですが
書いてるうちに否定する材料が弱く感じてしまい、三作あってもいいかと納得してしまいました

複雑な設定要らないって人も多いと思いますが
僕はああ言うの大好きなんで、許してしまいました


あと、一応三作とも本筋のテーマ以外に、ビジュアル的に見せたいものがちゃんとあったのはいいところじゃないかなと思いました

モスラ(はあんまりちゃんとでてないけど)、ギドラの登場や
決戦起動増殖都市のゴジラVSガンダム、星を喰う者の怪獣大決戦は見てて熱くなるものがありました

ギドラは思ったよりあっさり負けましたけどね…
メトフィエスの目を潰してからもっとがっつり戦って欲しかったと思ってます


とまあ書きたいことは書いたので今回はこんな感じで
長い記事になりましたがお付き合いいただきありがとうございます

個人的にアニメゴジラに対するいい意見ってあんまり聞いてないので、理由をこじつけて面白がってるだけだと感じた方もいるかもしれませんが
少しでも評価を変えてもらえれば僕は嬉しいです

こんなこと言って、実際は各所からアニメゴジラが絶賛されてたら笑ってください

では!

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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. 通りすがりのゴリラ
    • 2018年11月18日 12:40
    • 5 分かりみが深い
    • 2. シャナ
    • 2018年11月30日 22:20
    • 5 三作観た上で分析し、テーマやアレンジを汲み取ろうとする姿勢が素晴らしいです
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